プレゼンの理想はジョブズ。だけど…?
新卒入社の人や大学生が「パワポ」を使ってプレゼンする時期がやってきましたね。
プレゼンと言えばやはり、
「スティーブ・ジョブズのプレゼン」が最高峰だから参考にした方がいい、いうことで、関連本も多数出版されています。
そして、新卒入社の、特に「意識高い系」の人なんかはそれを真似して、結果、大コケする・・・なんてことが毎年くり返され、人事担当者や育成担当者からすると頭の痛い問題となっています。
また、新卒じゃなくても、これまで「プレゼン」とは無縁の職場だったのに、急にそのおハチがまわってきたという人もいるでしょう。
そこで、懇切丁寧に上司が指導してくれればいいのですが、プレゼンが得意という人ばかりではありませんのであまりアテにできず、結果、ネットで調べて、YouTubeでジョブズのプレゼンを見て勉強し、ドヤ顔でプレゼンしたりする人もいるでしょう。
・・・なのに、聞いてるみんなの顔を見てると「アレレ?」となることも。
なぜ「ジョブズ風」で失敗するのか?
「ジョブズのプレゼン」がいかに素晴らしいかというのは、誰もが知る所ではありますし、あれをお手本とするのも間違いではありません。
ただ、なぜあのプレゼンが大成功したかを知らず、やり方だけ真似しても滑稽なだけです。
たとえば、あなたが野球をやっているとしましょう。
そして、メジャーで大活躍している大谷翔平選手のバッティングフォームを、「大活躍してるから」とそっくりそのまま真似して、それでホームランを打てればカッコいいのですが、かすりもせず空振り三振だったら、どうでしょう?
趣味の草野球なら笑いで済みますが、それが大きな大会の決勝だったり、プロ野球の試合だったりしたら、ちっとも笑えないですよね?
ジョブズのものまねプレゼンが失敗するのも、それと同じ理由です。
これが、結婚式の余興であれば、ウケを誘うことはできるかもしれませんが、こと、真剣勝負のビジネスの現場でこんなことをされたら、たまったもんではないというのが現実です。
あくまでもあれは「ジョブズ」だから
だから、ビジネスの現場を知らない新卒社員や、初めてプレゼンする人ほど、
「ウケないジョブズ風プレゼン」
を毎年毎年、飽きもせずやってくれ、育成担当者が「上司に見せる前に確認してよかった~」と思い、それからしばらくの間「お前のあの時のプレゼンひどかったよな~」と飲み会でのネタにされてしまうのです。
じゃぁ、なんで「ジョブズのプレゼン」をお手本にしろなんて言うんだよ!
・・・という声ももっともですが、あれは「究極の理想」だということを頭に入れておかねばなりません。
あくまでも「理想」です。
いきなりあそこまでたどり着こうとしても、ムリがあります。
しかもあれは、あくまでも、業界のカリスマである「アップルのジョブズ」だから大きな成功をおさめたことも忘れてはなりません。
それを忘れて、大学を出ただけの小僧や、プレゼン初めてのド素人が形だけものまねして「ジョブズ風」プレゼンをしても、イタイ奴と言われるのも当然です(言ってくれる方が愛があるくらいです)。
でも、じゃぁ、どうやったら「ジョブズのようなプレゼン」ができるようになるのでしょうか?
(つづきはコチラ)