Amazonのサイバーマンデー(セール)にて、Wi-Fiルーターが安くなっていたので「ポチッとな」としてから、「よく考えたら高すぎじゃね?」と到着するまでドギマギしていた田中聖斗です。
来ました、ルーター。
早速設定してつなげてみましたよ。
結論。
買ってよかったぁ~~!!
そんなわけで、買えとは言わないですが、私と同じようなニーズの方に役立つといいなと思ってご紹介します。
今回購入したのは、NETGEAR社の『Orbi スターターキット RBK50-100JPS』です。
Amazonのセールで28,730円だったので、価格.comで値段を市場価格を調べて(3.2万だった)、それより安かったので購入しました。
今はセールも終わって、Amazonでも市場価格に戻っています、スミマセン(といってもAmazonが価格.comの最安値。18/12/11現在)。
なんでこんなに高いのかというと、親機と子機のセットで、「メッシュWi-Fi」という機能がついているからですが、その解説は後にして、とりあえず導入経緯を。
Contents
光回線だけど、どうよ!?
私のインターネット歴はまあまあ長く20年以上前から。
まだ、電話回線をつかった、「ダイヤルアップ」と呼ばれる接続方法で、28.8kbpsという、今のスマホの速度制限(128kbps)の1/4以下の速度の時代。
そこからすぐにISDN(64Kbps)にして、デジタル回線の速度と安定性に感動し、おんぼろマンションだけど世帯数が多いため導入されたBフレッツで100Mbps(VDSLだけど)、一人暮らしをはじめてYahoo!BBのADSL、マンション備え付けの謎光、フレッツ光(戸建用100Mbps)、1Gbpsサービスの「フレッツ光ネクストスーパーハイスピードタイプ隼(長ぇよ)」と来たわけです。
え?どうでもいい?
はい本題。
我が家は今マンションですが、「光配線方式」という、棟内も光ファイバー回線で各戸まで引っ張ってあるので、電話線を通るVDSLと違って速度低下がしにくい仕様。
・・・なのに、最近遅いんですよねぇ。
最初はよかったんですよ。
NTT基地局との通信速度※は下り800Mbpsくらい出てたし。
※インターネットのスピードテストではなく、回線そのものの性能。インターネットまでいかない、本来の回線のポテンシャルを計測できる(今は西日本のみ)。有線で試してね。
さらにその当時、まあまあいいWi-Fiルーターを買いましたよ、NECの、11ac(1300Mbps)の規格にも対応したもの。
で、インターネット経由でのスピードテスト+Wi-Fi環境で、出ていた速度がだいたい、70~90Mbpsくらい。
でも、やっぱスマホの普及とともに、近所のWi-Fiネットワークが増えてるし、結果的にだんだん遅くなってきて・・・・。
さらに悪いことに、NTTがコラボ光(ドコモ光とか)なんか始めてしまったので、ユーザーが増えたせいか、まぁ、遅い。
プロバイダを3つも変え、替えるたびにたしかに速くなりましたが、それでも、今は、ルーターのあるリビングから離れた私の部屋まで、スピードテストで10~20Mbps とかそんな感じ(前のプロバイダは3Mbpsでしたよ笑)。
中継機も入れましたよ、Buffaloの。それでも、一番離れた窓際ではスマホが圏外になったりもして。
そんなこんなな日々でしたが、とくに最近は、パソコンの内蔵無線も調子悪くて認識しないことあるし(11acもついてない)、スマホでも家の中だけど圏外になることもあったりするなど、ルーターの方の調子も良くなかったので、買い換えようかな~と思ってた次第。
そこで、たまたまAmazonのセールを見ていて、「あ、ルーターがあるな」と思って見ていたら、「メッシュWi-Fi」なるものが出てるじゃないですか。
“メッシュWi-Fi”とはなんぞや? どうなん?
実は私、光回線やWi-Fiルーターを売ったり、なんなら売り方教えたりしていたので、ネット回線の仕組みとか割と知ってる方なんですが、あまり身近ではなかったのが、この、「メッシュWi-Fi」。
有名なのは、あの、Googleが出した「Google Wi-Fi」ですね。
なんか、親機と子機みたいのがセットであるやつ。
これが見て分かる通り、クソ高い!
だから、一般ピープルには無縁な商品なんですけど、今までの主流の「中継」とは違った「メッシュWi-Fi」という考えで作られているのが特徴。
メッシュWi-Fi
くわしく知りたい方は「メッシュWi-Fi」で検索すればたくさん出てきますが、簡単に言うと、同じ性能の親機と子機が連動して、文字通り「メッシュ(網)」のように、Wi-Fiの圏内をかぶせることができるから、家の中の「Wi-Fiの穴」が出来にくいってことです。
ちょうど、親子が息ピッタリに連携して投網をして、より多くの魚を取るみたいなイメージ(あくまでイメージ)。
これが、「中継機」だと、文字通り「中継」して距離を伸ばすだけなので、「家中どこでも快適に使いたい」という時に、必ずしもマッチしないし、場合によっては相互干渉して速度が遅くなることもあるそうです。
ですので、中継機の欠点を補うべく、こういった「メッシュWi-Fi」というのが出てきているのです。
なんでって、昔と違って今は、ロボット掃除機や照明やエアコンなんかもネットに繋がりますから、「Wi-Fi圏外」なんてもってのほか。
そのへん、家中の家電をIoT化(ネットに繋がるってこと)したいGoogleが、音声操作端末「Google Home」を出し、それを活用するための「Google Wi-Fi」というメッシュWi-Fiルーターを出すのは自然ってことです。
この、意識の高さがGoogleです(日本の某社も頑張ってほしいですね)。
で、使ってみたら!?
そんな「メッシュWi-Fi」が必要だと思う我が家の環境は・・・
- 奥さんともども、風呂でWi-Fiタブレットを見る習慣がある
(奥さん→TVer、dマガジン、YouTube。私→マンガ) - 造りは鉄筋コンクリート造のマンション(92平米の3LDK)
- 光回線はリビングの端
- 一番使うPCはそこから一番遠い部屋の奥で、Wi-Fiプリンタ(2台)もそこにある
そんな環境で、家中どこでも、ストレスフリーで快適にWi-Fiしたい。
もう、これでダメならNURO光にしようという商品を選ぶことにしました。それが、Orbi。
このOrbiは、もうワンランク下のモデルもありましたが、MIMOのアンテナが半分で、「やっぱいいやつにしておけばよかった」と後悔しないためにも、ちょっと値段が上がりますが、上のグレードを選択しました。
買ったのは↓
対抗馬として、TP-Link社のDECO M9とかM5というのもありましたが、壁掛けのように見えて壁掛けじゃないデザインに引いてしまい、選択肢から外しました。
TP-Link メッシュ Wi-Fi システム トライバンド AC2200 (867 + 867 + 400) 無線LAN ルーター スマートハブ...
・・・まぁ、デザインは半分冗談ですが、決め手は、親機と子機間の通信速度ですかね。
DECO M9は、867Mbpsですが、このOrbiは1733Mbpsです。
理論値とはいえ、親機と子機で「メッシュ」を作るという仕組み上、親機と子機がシームレスで通信できた方が絶対にいい。投網の連携でも、意思の疎通は速い方がスムーズじゃないですか?
また、DECOは「設定しやすい」という声が多かったですが、設定なんて1回だけなんだからどうでもいいよと。
それよりも、日々のイライラを減らしてくれ!
そしてOrbiを買い、実際使ってみました。
国内メーカーは、何年経ってもユーザービリティが進化しておらず(設定が変わらないのが楽という声もあるけど)、SSIDが電波の周波数によって違うので(※後述)、今回は対象から外しました。
設置
親機は普通のルーターと同じように。子機は廊下に置きました。両方共同じ大きさですが、クソデカイので覚悟が必要です。
ただ、強そうではあります。
手元に白い物を探したら、一家に一個はある 国民薬オロナイン があったので、比べてみました(通常サイズですよ)。
また、電源はACアダプターですが、コンセント直挿しタイプなので、電源を伸ばして使いたい方には向きません(この辺は、本体との接続がUSB タイプCのDECOの方がいいかも)。
設定
フレッツ光回線+ひかり電話という仕様上、モデムがルーターになっているので、後付けのWi-Fiルーターはアクセスポイントモード(ブリッジモード)に設定しないといけないのですが、それも自動的でやってくれたり、難しい設定は不要でした。
あえて言えば、親機と子機のペアリングが説明書以上に時間がかかって「え?」と思ったくらいです。
本体に巻いてあるプラスチックシートに、SSIDとパスワードの他、QRコードがついていて便利です。スマホなどは、QRコード読み込みですぐWi-Fi設定画完了するのも便利です。
Orbiのアプリもありますが、説明書にも書いてないし、使わずとも設定できました。アプリでは、ゲストWi-Fiとか、ペアレンタルコントロールとかの設定ができる模様。
使用感
なんといっても海外製品のうれしい所は、SSIDが1つというところ。
これまで(そして今でも)国内製のWi-Fiルーター、BB回線提供のWi-Fiルーターは、SSIDが複数ある。周波数によって使い分けるとか、セキュリティを分けるためということでそうなっているようだが、いらん、この機能。
だって、「5GHz帯が繋がりにくくなったな~2.4GHz帯に変えよう!」というのを、スマホ本体でスムーズに切り替わることがないし、なんなら手動で切り替えるのはスマートじゃない!
電波の方向を端末に向けられる「ビームフォーミング」がついてるなら、ルーターでやってくれよ!
・・・ということで、シングルSSIDで、端末側でのWi-Fiの切り替わりもなく、とても使いやすい。
速度
肝心の速度ですが、iPhoneでの、アプリのダウンロードが目に見えてわかるくらい速くなりましたね。
親機から離れたパソコンも、同じNETGEAR社の11ac子機をつけた上でスピードテストしましたが、以前の10倍以上出ました(ひどい時の100倍近く笑)。
だから、これは 買ってよかった!と思いました。
もちろん、あくまでも私の場合、ということですので参考にしかならないかもしれないですが・・・(PCのWi-Fi子機も300Mbps→867Mbpsにグレードアップしてますしね)。
ただそれでも、「メッシュWi-Fi」は、私のような使用環境にもバッチリ対応してくれるというのがわかっただけでもよかったです。
ちなみにこのOrbiは、単体でも175平米をカバーすると豪語しており、子機もなくてもいけたのですが、セットなのでこの値段でもしょうがないかなと(親機と子機が同じ性能なので)。
箱もデカイですが、オシャレなので、新築祝いとか結婚祝いとかにもいいかもしれません。
もう1機追加して、3台でメッシュを組むことも出来ます。
下は今回使用したパソコン用子機。USB延長ケーブルがスタンド付きで嬉しい(短いけど)。